猫を飼っている方にとって、猫は大切な家族であることと思います。
家族同然の大切な猫が地域の嫌われ者にならないよう、ぜひ次のことにご配慮ください。
去勢・不妊手術を!
去勢・不妊手術をしないと、異性を求めて大声で鳴くなどにより、飼育が非常に困難になります。
屋内で飼育しきれずに屋外に出したり、猫が異性を求めて逃げ出したりすると、外で子どもを作ってしまいます。(猫の妊娠率はほぼ100パーセント)
下図のとおり、猫は繁殖力が強く、いったん外で猫が生まれると、地域は猫だらけになります。
(注)メス猫は年に2~3回、1回につき3~5頭出産します。メスの子猫は生後6か月程度で最初の出産をします。
上図は、理論値です。実際には、成猫になる前に死亡する猫がいます。
「ウチの猫はオスだから手術は不要」というご意見もありますが・・・
猫は発情期に大声で鳴き、飼育が困難になります。
また、屋外に逃げてメスを妊娠させ、飼い主のいない猫(野良猫)が増える原因になります。オスも手術が必要です。
「手術なんてかわいそう」というご意見もありますが・・・
発情期に交尾できないことは、動物にとって大きなストレスとなります。手術をすれば、愛猫は繁殖のストレスを感じずに、快適に生活できるようになります。
また、未手術の猫が外に出て交尾をすると、地域が猫だらけになります。屋外で生まれた子猫は、カラスに食べられたり、交通事故に遭うなど過酷な運命が待っています。
飼い主のいない猫(野良猫)の多くが、病気や交通事故などで4~5年で死亡するといわれています。(飼い猫の一般的な寿命は15年程度)
猫を愛すればこそ、去勢・不妊手術は欠かせません!
完全屋内飼育を!
「猫は外で自由に暮らすのが一番」という考えを耳にすることがありますが、そうではありません。
外の世界は危険がいっぱいです
- 飼い主のいない猫(野良猫)からさまざまな病気をうつされます
- 交通事故で死ぬ猫があとを絶ちません
- 近隣の庭でフンをするなど、近所に迷惑を掛けてしまい、町の嫌われ者になります
猫は、屋内飼育に十分適応できる動物です。大切な猫のため、屋内だけで飼いましょう。
1.大型のケージに猫を入れ、当分の間、ケージの外に出さないようにして飼育します
2.数か月すると、猫のテリトリー認識が変更されるため、ケージの外に出しても屋外に出たがらなくなります