2026年予算国への要請活動に参加
国では高市新総理大臣が誕生し現在臨時国会が開催され、少数与党とはいえ積極的な財政支出を前面に各種の議論が進められています。
例年11月は国の新年度予算に対する要請活動が実施されますが、本年も11月6日には北見地区高規格道路促進期成会ほか管内2期成会合同での要望、11日には「北海道命のみちづくりを求める東京大会」にあわせ道内国会議員を前に要請活動、18日には酪農振興市町村長会議による畜産関係部局への要請、午後からは北海道開発予算に関する要請活動を実施してまいりました。
高速道路関係では、計画路線のうち北海道を除く全国で90%を超える開通率のなか、北海道内は未だ70%に届かない状況であり、北海道が持つ食料安全保障に資する生産基盤、再生エネルギーを基軸としたエネルギー安全保障、そのポテンシャルを前に出しながら積極的な要望が繰り広げられました。特に高規格道路関係では本町行政区域内は開通しているものの、道都札幌を結ぶ十勝オホーツク道の足寄陸別小利別間51㎞は開通の声が聞こえないことも事実であります。この区間は遠軽道路とあわせ道内2環状8放射の道路網の環状を形成する重要な路線であり早期開通が農産物、漁獲高をあわせて全道トップのオホーツク管内の物流や産業振興に大きく貢献するものと思っています。
一方では訓子府町から女満別空港までの端野から美幌高野間も工事中ではありますが早期の完成を要望するとともに昨今の物価高騰のなか建設コストも大幅上昇の局面にあり、いわゆる予算の対前年度比100%では計画どおりに進捗しないことも実態でありますので予算増額を期待するところであります。
また、酪農畜産関係では先週、酪農振興会と懇談したこともあり、多くの要望の中で特にトラクター等機械関係が大幅な価格高騰と補助要件の効率化が壁となり導入に至らないとの声もあったため、積極的に要請してきたところであります。
加えて、30歳代の担い手が希望を持てる営農環境の必要性も要請。3年前の乳量制限政策により増頭ができなかったクラスター事業の増頭規制の解除に向けた要求をしていくなど前向きな発言を得ることができました。
いずれにしましても、一部では今国会で審議される経済対策補正予算に組み込まれる部分やガソリン暫定税率廃止に伴う代替地方税制も含め、年度末予算成立まで注視していく必要があります。
高知県津野町町制20周年記念式典に出席して
10月19日に姉妹町である高知県津野町の町制施行20周年記念式典に出席してきました。18日夜には第14回貝ノ川棚田キャンドルまつりが前夜祭として開催され400年の歴史あるろうそくの炎にゆれる棚田を観賞してきました。
姉妹町は平成13年に合併前の東津野村と調印し、その後東津野村と葉山村が合併し津野町となり現在も両町職員派遣交流や小学生留学派遣のほか産業交流など事業展開をしています。
20周年にあわせ役場庁舎の新築落成もかねてお祝いを申し上げました。庁舎は3階建で受付窓口前が広くエントランスがとられその上が吹き抜け、全面ガラス張りでなかなか北海道では見られない素晴らしい建築物でありました。
一方、棚田キャンドル祭りは400年の歴史ある棚田を保存するもの、祭りは地域の方々やボランティアスタッフで運営されているとのこと。役場職員は出入り口の交通整理程度というキャストで実現。5,000本のろうそくは誰が点灯したのか、後片付けはどうするのかなど疑問がわいたのも事実ですが、翌朝早起きし30分ほどかけ棚田の頂上まで散歩の道すがら80歳を超える高齢のご夫婦が後片付けに入られているのを見て地域の絆を感じてきました。

(令和7年11月26日 訓子府町長 伊田 彰)

