第48代横綱大鵬関を偲んで(2013年01月24日)

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2013年1月24日(木)

第48代横綱大鵬親方を偲んで 

 1月20日の北海道新聞の朝刊で名横綱・大鵬関の訃報を知り一抹の寂しさが脳裏をよぎった。
 昭和22年旧訓子府美園小学校に在籍、さらに昭和31年に訓子府巡業に来ていたニ所の関部屋に入門、その後、何度か旧美園小学校跡地にタクシーで訪問していたことなど、多くの町民の方からお聞きしていた。
 私は平成21年鳩山内閣時代に開催された「桜を観る会」に招待を受けた際に新宿御苑で大鵬親方にお会いする事ができた。車椅子の大鵬親方に「親方、北海道訓子府町長です」と声をかけさせていただいた。
 翌年、北見市の大幸建設社長から「親方が訓子府に揮毫を寄贈したい」の連絡があり、後日、座右の銘「忍」が書かれた額が届いた。私は上京の際お礼を申し上げたいとご自宅へ連絡をとったが「入院中」と聞き、入院先の慶応病院へ橋本町議会議長と見舞った。
 大きな体に大きな手、笑顔で私達を迎えてくださり、入院中のベッドに腰掛けながら訓子府時代の思いで、入門から横綱昇進、連勝ストップの真実など熱く語っていただいた。そして小学生の孫に託する相撲への思いが感動として伝わり、思わず「訓子府に来てください」「子ども達や町民に講演をしていただけませんか」と懇願した。
 大鵬親方は「毎年、故郷の弟子屈町へ行くのでその時、訓子府町へ行きます。楽しみだね」と応えてくれた。「町長、まもなく妻が来るから会ってくれ」と言われたものの時間がとれず、握手をしてお別れさせていただいた。訓子府町への公式訪問は実現できなかったことはとても残念でたまらない。
 偉大なる第48代横綱大鵬親方に深甚なる哀悼の誠をささげお別れとさせていただく。有難うございました。

                                               合掌