戦没者追悼式

町長室

町民のみなさまへ

町長の顔

2014年7月16日(水)


戦没者追悼式と憲法9条

 7月15日午前10時、炎天下の中で「戦没者追悼式」をご遺族、ご来賓のご臨席を賜り挙行しました。町の戦没者追悼式の歴史は昭和12年にさかのぼり、訓子府町史には「動員下令の時局認識と決意を新たにするため、7月15日に第1回の招魂祭を執行し、「将来特殊ノ事情生セサル限り右期日ヲ以テ招魂祭典日トナス」と決定」と記されていますので今年で77年になります。

 先の大戦で戦禍の犠牲になられた224柱(はしら)の英霊に哀悼の誠を捧げ、ご遺族の皆様に哀惜の意を表しました。しかし、集団的自衛権の閣議決定に伴い憲法改正の国民的議論を踏まずに解釈変更を突き進む状況に危惧を感ぜずにいられませんでした。
 「武力行使は自国が攻められた時に限定する」この歯止めこそが憲法第9条であり、集団的自衛権の本質は、他国が攻撃されたときに他国と共に戦うという事であり、現在のの解釈からの大きな飛躍と言わざるを得ません。

 戦没者追悼式での式辞では、集団的自衛権の閣議決定と国会議論を踏まえながら、改めて憲法9条に象徴される平和主義の実現と共に、戦没者・戦争犠牲者となった皆さんの心に適うことへの町長としての決意を申し上げました。
戦没者追悼式